昨年は、自分にとってとても忙しい年でした。
自分の写真に関して言えば、
7月のガーディアンガーデンでの父さん、そのジャージ 僕のです。を皮切りに、
8月末から9月頭にはニコンのユーナ21でLANDSCAPER、
10月にはdollsで、ひとつぼ展にも参加させて頂きました。
父さん、〜です。は、作品というよりも、プロジェクトという心構えというか
認識なので、いわゆる「写真作品」という意識からは別のものでした。
他の2つは、実は一番初めの2001年の写真展の始まる少し前から撮り始めたシリーズで、
会場に置いていたブックで御覧になった方もいると思います。
LANDSCAPERは、偶然をテーマにした作品ということもあり、
撮りためるのにとても時間がかかってしまいました。
dollsの方は、初期の方向性から、レプリカを導入して、今の形になるのに時間がかかりました。
ですが、どちらも2〜3年間?精力的に撮影に励んだつもりです。
2003年の末に、キリンアートアワードの受賞作品を見に行ったことが、
自分にとってかなり大きな意味がありました。
受賞作品のあまりの面白さに、度肝を抜かれると同時に、
自分の作品のつまらなさに悲しくなりました。
それは、写真をやめるか、割り切って続けるのかを迫られることに等しい出来事だったのですが、
「まだ間に合うかもしれない。」(←2003年11月8日の日記より)
という希望のもとに、出直すことを誓いました。
それにともない、制作中の作品も破棄するべきだったのですが、
自分のやったことを無駄にはしたくないとの思いと、
今後作品を発表していくうえでのことも考え、
出させてもらえるところがあれば出させてもらおうと思いました。
ここで言う「おもしろさ」というのは、いわゆる写真をやっている人たちや、
評論家の人たちの言う「おもしろさ」とは少し違います。
そういったおもしろさも、ある程度は理解できますが、
ここで言うおもしろさとは、それ以前に、もっと広い範囲の人たちの感じるおもしろさです。
2004年は僕にとっては清算の年となりました。
2005年からが、本当のスタートとなります。
と、宣言して自分を追い込むほか無いのです。